この記事は、『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)(クロスメディア・パブリッシング(インプレス), 2023/3/31)第一章をチャットGPTとひも解く内容となっています。

わたし、自分から雑談を話すのは苦手ですが、人の話を聞くのは得意なんですよね・・・

それって、日本式の雑談の話?それとも海外式の雑談の話?

は?それってどういう・・・
- 自己開示しながら雑談する重要性
- 世界の第一線で活躍するビジネスマンが手に入れたいラポールとは?
- 無条件の肯定的関心とは?
はじめに・・・

『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』とは、日本のビジネスマンと世界のビジネスマンの対比しながら、雑談の違いや重要性について言及していく内容となっています。
あなたは「雑談」のことを、本題に入る前の潤滑油として、その場を和ませたり、相手の緊張や不安を解いて、相手との距離感を縮めるもの“くらい”にしか思っていませんか?
もしそうなら、あまりにもったいなく、ビジネスチャンスをみすみす捨てているに等しいのです。
雑談はたんなる雰囲気づくりではなく、成果に直結する武器なのです。
もし、雑談が苦手と感じているならば、それは「目的のない会話」が不得意なのかもしれません。
日本は、空気を読んだり、気配りする文化で、人間関係に非常に気を遣っているのにもかかわらず、部下とのコミュニケーションが下手だったり、どこか無神経に接してしまったり・・・
そうなってしまう原因は、雑談の明確な意図がないことや、日頃の雑談不足、そして雑談の本質を理解していないからではないでしょうか?
本書では、ヨーロッパという多種多様な人種がひしめき合う大陸の中で形成された「雑談の力」を学ぶための基礎と本質が、日本を対比しながら事細かに記されています。
雑談がうまくいかない人たちに向けたオススメの一冊です!
日本と世界の雑談の定義がそもそも違う

日本と世界の雑談の定義は全くと言って異なっています。
まず、多くの日本人が考えている間違いを提示しておきましょう。
雑談が上手い人は、おしゃべりが上手で、面白い話をする人
これは、雑談をビジネスという視点で捉えられていない典型的な見方です。
確かに、“雑談”という「特にテーマを定めないで気楽に会話すること」といった辞書的な意味からしたら合っているのですが、ビジネスの場では間違っています。
世界基準では雑談の上手い人をこう表します。
雑談が上手い人は、明確な意図を持って、そこに向かって深みのある会話ができる人
ここで、雑談の定義が日本式のみになっていた人に朗報です。
世界基準では、「明確な意図」に向かって「深掘り」ができているなら、雑談が上手です。

また本書では、日本式の雑談は「社交辞令」「演技」「決まり文句」の3つを駆使できればいいとされるのですが・・・

日本式の雑談の上手さは、「社交辞令」「演技」「決まり文句」の3つを駆使しつつ、おしゃべりが上手で、面白い話をする人。海外式の雑談の上手さは、明確な意図を持って、そこに向かって深みのある会話ができる人です。
どちらがビジネスにおいて有効なのか分析してください。

良い問いですね。「日本式」と「海外式」の雑談の強みをビジネスの場で比較すると、相手との関係構築の仕方や成果に直結してきます。以下のように整理できます。
- 日本式の雑談(社交辞令・演技・決まり文句を駆使する)
【特徴】
- その場を和ませる。
- 礼儀や形式を重んじる。
- 相手を立て、無難に関係を壊さない。
- 「安全な言葉」「場をつなぐ言葉」で人間関係を円滑にする。
【ビジネスにおける有効性】
- 初対面の場や大人数の会合で強い(相手の出方を見ながら波風を立てない)。
- 日本国内の取引先・社内コミュニケーションでは有効。
- ただし「本心が読めない」「中身が薄い」と受け取られるリスクもあり、海外相手には逆効果になる場合がある。
- 海外式の雑談(意図を持ち深みのある会話)
【特徴】
- 雑談の中にゴールや意図を込める。
- 趣味や時事から価値観・ビジネスの方向性につなげやすい。
- 「相手を理解しようとする」「自分を開示する」姿勢が強い。
【ビジネスにおける有効性】
- 短時間で信頼を得ることに強い(相手の価値観や興味に触れるため)。
- 海外の商談や多国籍チームでは必須スキル。
- ただし、日本的な「場を和ませる」技術が欠けると、会話が直線的すぎて堅苦しい印象を与えることもある。
- どちらが有効か
- 日本国内・上下関係や長期的な取引重視の場 → 日本式が有効
(形式や礼儀を重んじる文化に適合する) - グローバルビジネス・短時間で信頼を築く場 → 海外式が有効
(会話が「情報交換+信頼構築」につながるため)
- 理想的な活用法
ビジネスで最も効果的なのは 「日本式で場を和ませ、海外式で信頼を深める」ハイブリッド型。つまり、冒頭は日本式の「安全な雑談」で安心感を与え、その後に海外式の「意図ある会話」で本題や信頼構築へと進めるのが最強です。
えー、海外式の雑談の有効性を際立たせようとした結果、最強のハイブリッド型雑談が爆誕してしまいました。
ただ、日本式の雑談では、ビジネスの変化が遅い上に乏しく、海外式の雑談を覚えるのがビジネスを進める上でどれだけ重要か理解できたのではないでしょうか?
もしかして、急に天才的な手腕を発揮する営業マンって、ハイブリッド型雑談習得してる説ある?
自己開示しながら雑談する重要性

海外式の雑談では、「自己開示」がとても重要です。
本書では、自己開示のことを「プライベートな情報を含めて、自分の『思い』や『考え方』などを相手に率直に伝えること」としています。
自己開示をすることで以下のような効果が見込めます。
自己開示ができてない状況で相手と接している時は、どうしても人物像のイメージが捉えられない緊張感があって、雑談の妨げとなるプライドが現れてきてしまいます。
「この人って、この仕事に対してこういう見方で考えているんだ」
「この人はこういう思いで、人と接しているんだ」
相手を少しでも理解した瞬間、それは安心感に変わり、今度はこちらも自己開示という形で、心理的距離は縮まっていくのです。
しかし、日本人は自己開示を隠しがちで、自分の頭で考えた意見を表現することが下手です。
お互いの信頼を築いていくためには、雑談の中で自己開示することが必要なのです。
※本書では、自己開示をするのにあたって3つのポイントを自問自答していけば、相手が雑談で求めているような自己開示が可能になるとされています。(ぜひ本書を購入して確かめてください)
世界の第一線で活躍するビジネスマンが手に入れたいラポールとは?

世界の第一線で活躍するビジネスマンが常に手に入れたいと思っているものがあります。
それが、「ラポール」です。
『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』では、ラポールについて次のように説明されています。
ラポールとは、お互いの心が通じ合い、穏やかな気持ちで、リラックスして相手の言葉を受け入れられる関係性を指す。
これはビジネスをする上で理想な関係ですよね。
そしてこのラポールは、以下の3つの要素で構成されています。
1.「信頼」できる関係を築く
2.「信用」できることを確認する
3.「尊敬」できる関係を作る
ビジネスで雑談した相手を思い浮かべてみてください。
それは、信頼できる関係なのでしょうか?お互いが信用しあっている仲なのでしょうか?相手をリスペクトできる関係なのでしょうか?
もしそうでなければ、ラポールを手に入れられていないことになります。
逆に、それを満たした気の合う相手ならば、その人は超優秀なビジネスマンということになります。
ただ一つ言えることは、日本式の雑談でラポールを手に入れることは不可能だということです。
無条件の肯定的関心とは?

海外式の雑談には、自己開示やラポールの獲得が大事だということがわかりましたが、これを実行するには「無条件の肯定的関心」が必要です。
『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』では、「無条件の肯定的関心」について次のように説明されています。
無条件の肯定的関心とは、相手の話を良し悪しや好き嫌いで判断せず、「なぜそのように考えているのか?」を肯定的に知ろうということ。
「自分と価値観も過ごしてきた環境も違うし、なんかタイプが合わないというか話の内容が受け付けなくて嫌いだわ。この人とは話し合わねー」
上の例は少し極端ですが、相手を「良し悪し」「好き嫌い」で判断したら、相手によってビジネスのパフォーマンスや結果が変わってくることになります。
なぜかというと、興味や好奇心の感情が湧かないサイクルができてしまうからです。
それどころか、相手を拒絶する感情まで生まれてしまい、それが相手になんとなく伝わってしまうという事故も起きてしまうかもしれません。
よって、「無条件の肯定的関心」が必要になってくるわけです。

ただ、今までそんなことを思って雑談していなかった人が、そう簡単に「無条件の肯定的関心」を身につけることができるのでしょうか?

海外式の雑談には、自己開示やラポールの獲得が大事で、これを実行するためには、「無条件の肯定的関心」が必要とされています。無条件の肯定的関心とは、相手の話を良し悪しや好き嫌いで判断せず、「なぜそのように考えているのか?」を肯定的に知ろうということです。
今まで「無条件の肯定的関心」を知らずに雑談していた人が、それを身につけようと思ったら何をしなければいけませんか?また、身につけるのにどのくらいの期間を要すると思いますか?

とても本質的なご質問ですね。
「無条件の肯定的関心(Unconditional Positive Regard)」は、心理学者カール・ロジャーズが提唱した概念で、人間関係の質を大きく変える力を持っています。
身につけるために必要なこと
(1) 聴き方の変化:相手の話を「評価」せずに聞く練習をする。
(例:「それは間違ってる」ではなく「そう考える理由は何だろう?」と受け止める)
(2) 質問の仕方を変える:「なぜそうしたの?」ではなく「どうしてそう思ったの?」と、相手の背景や価値観に関心を向ける。
(3) 自分のバイアスに気づく:相手を「好き/嫌い」「正しい/間違い」と瞬時に分類する癖に自覚を持つ。雑談後に「いま無意識に否定してなかったか?」と振り返る。
(4) 肯定の言葉を口にする:「なるほど」「そういう見方もあるんですね」と、まず肯定を表明する。相手を安心させるリアクションを意識的に使う。
(5) 自己開示の練習:「私はこう思ったよ」と自分の気持ちを少し出すことで、相手も安心して深い話をしやすくなる。
習得にかかる期間
- 基本的な意識転換 → 1〜2か月程度(「相手を評価せずに聞く」と意識し始める段階)。
- 会話の習慣化(自然にできる) → 3〜6か月程度。
- 人格レベルでの定着(無意識にできる) → 1年以上。
特に、日本式雑談に慣れている人にとっては「評価しないで聴く」ことが最初は不自然に感じられるため、訓練+振り返りを重ねて徐々に自然にしていく必要があります。
実践の第一歩
✅ 雑談で「相手の意見をすぐ判断しない」
✅ 相手が話した後に「そう思う理由は?」と穏やかに尋ねる
✅ 会話後に「自分はどこで評価してしまったか」を振り返る
つまり、「無条件の肯定的関心」を身につけるには “相手を理解する姿勢”を繰り返し訓練し、自分の反応を内省する時間を持つこと が大切です。
そりゃ簡単になんてできませんよね!人格レベルでの定着は1年以上かかります。
簡単にできたら、周りは一流だらけになってしまう。
またこれは、年齢を重ねてどうしても独りよがりになってしてしまい、孤立してしまうことの対策にもなる気がしませんか?
チャットGPTによると、相手を評価せずに聞く練習をすることが大切みたいです。

ここで、もっと本質的なことに踏み込んでみましょう。

評価して聞くようになると、無条件の肯定的関心は失われてしまうのですか?

いい視点ですね。結論からいうと、「評価そのもの」が悪いわけではなく、評価が会話の中心になってしまうと無条件の肯定的関心は損なわれやすい、ということです。
人間の思考には「好き・嫌い」「正しい・間違い」と瞬時に判断するクセがあります。これは自然なこと。
問題は、その評価を相手にぶつけてしまうこと。
例:「それは間違ってるよ」「その考え方は甘いね」
→ 相手は「理解されてない」と感じ、心を閉ざしやすくなる。
一方で、評価を心の中に一旦置き、「まずは相手がなぜそう思うのかを知ろう」と姿勢を保てば、無条件の肯定的関心を保ったまま会話できます。
🔹 ポイントは「順番」
最初に理解しようとする(受容・共感)
「なるほど、そういう見方をするんですね」
その後に自分の意見を伝える(評価や提案)
「私はこういう風にも考えたことがあります」
つまり、評価をゼロにする必要はなく、評価よりも先に「相手を理解すること」を優先するのがコツです。
🔹 例
評価中心の聞き方
相手「最近リモートワークって効率いいと思うんだよね」
自分「いや、それはだらけるから効率悪いよ」
無条件の肯定的関心を意識した聞き方
相手「最近リモートワークって効率いいと思うんだよね」
自分「そう思うんですね、どんなところが効率的に感じました?」
(→相手の考えを理解した後に、自分の意見を言う)
✨ まとめ
「評価」自体は自然なこと。ただし、理解より先に評価を出すと肯定的関心は失われやすい。理解 → 評価の順番を守ることで両立できる。
「そういうことか!」と腑に落ちた人はいますか?
自分の生理的な反応や感情を優先して評価をだすのが先ではなく、「なぜそのように考えているのか?」というのを知ろうという姿勢が先なのです。
これは意識できてないと、ふとしたことで順番が逆転してしまう危険性があります。
順番が逆になるだけで、「老害」と言われるか、「有能」と言われるか180度変わってきてしまいますので、気をつけなければいけないポイントですね。
まとめ

今回は、『世界の一流は「雑談」で何を話しているのか』ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)第一章をチャットGPTに質問しつつ理解を深めていきました。
- 日本式の雑談の上手さとは異なり、海外式の雑談の上手さは、明確な意図を持って、そこに向かって深みのある会話ができる人のことを指す。
- お互いの信頼を築いていくためには、雑談の中で自己開示することが必要。
- 評価を心の中に一旦置き、「まずは相手がなぜそう思うのかを知ろう」と姿勢を保てば、無条件の肯定的関心を保ったまま会話することができる。
日本式の雑談に頼っていたら、いつまで経ってもビジネスに結びつく実力は身につきません。
いや、いっそ“雑談”って名前を“深談”とかに変えて、訓練できる体制を整えたらいいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!よかったらブックマークしていただけると嬉しいです!
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